エリートビーチバレー選手のスパイクスイング
2019年12月20日 2019年12月31日

目的
世界エリートビーチバレーボール選手のスパイク中のアームスイングテクニックを分析すること。
方法
対象
2007年 ビーチバレーボールワールドチャンピオンシップ in ウィーン
男子ビーチバレーボール選手96名
表1 アームスイングテクニック
ボウアンドアロー(高) | ボウアンドアロー(低) | スナップ | サーキュラー | |
手首の頂点 (コッキングの前) | 肩の上 | 肩の上 | 肩の高さ | 肩の下or同じor上 |
肘の頂点 (コッキング時) | 肩の上 | 肩の上or同じ | 肩の高さ | 肩の下で移動 |
手首 (コッキング時) | 額の上 | 額と肩の間 | 肩の上 | 肩の下で移動 |
最終コッキングポジション | 肘:肩の上 手首:額の上 | 肘:肩の上or同じ 手首:額と肩の間 | 肘・手首:肩の高さ | 肘・手首:肩の下or同じ |
動作 | 最終コッキングポジションで止まる | 最終コッキングポジションで止まる | 最終コッキングポジションで止まる | 連続的に腕が動いている |
結果
プレイヤーの半数以上はボウアンドアロー(低)を使用しており(n=47)、次に多いテクニックはボウアンドアロー(高)であった(n=34)。
FIVBポイントの平均値で最も高いものはサーキュラーの1116±737点となった。続いて、スナップ(995±828)、ボウアンドアロー(低)(902±597点)、ボウアンドアロー(高)(602±598点)の順となった。
出典
Analysis of the arm swing technique during the spike attack in elite beach volleyball.
Giatsis, G., Schrapf, N., Koraimann, T., & Tilp, M. (2019). International Journal of Performance Analysis in Sport, 19(3), 370-380.
用いられた論文はこちらです。