男子オリンピックで勝つ要因は?
2020年1月14日

目的
男子オリンピックバレーボールチームのどのプレー特性が勝利につながり、最終ランキングになったかを判断すること。
方法
対象
オリンピック男子38試合(1試合2チームのデータがあるため76試合)
スキル
○サーブ(5項目)
・ミス
・ベストレセプション
・グッドレセプション
・相手コートへダイレクトに返球
・エース
○ブロック
・ミス(ブロックアウト)
・アタックできなかったがブロックした
・カウンターアタックができたブロック
・エース
○ディグ
・ミス
・組織的な攻撃ができなかった
・組織的な攻撃ができた
○カウンターアタック
・ミス
・ブロックされた
・カウンターアタックできた
・通過のみ
・エース
結果
「レセプションが相手コートへ返る」と「エース」の2つの変数が、最終モデルとして算出され、それぞれ、0.80と0.79の高負荷因子であることが明らかになった。また、モデルの判別的中率は60.5%(46/76)となった。
カウンターアタックのカテゴリからゲーム結果を予測したところ、「エース」が選択された。モデルの判別的中率は67.1%(51/76)となった。
このことから、サーブおよびカウンターアタックの「エース」がチームにとって攻撃的なツールであり、勝つための予測因子であったことが明らかになった。
出典
Playing characteristics of men’s Olympic Volleyball teams in complex II.
Zetou, E., Tsigilis, N., Moustakidis, A., & Komninakidou, A. (2006). International Journal of Performance Analysis in Sport, 6(1), 172-177.
用いられた論文はこちらです。