映像デバイスを用いたフィードバック

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  目的

 

映像を用いたフィードバックの有効性の検証、「遅延システム」と「映像デバイス」を用いたフィードバックの使用場面の検証。

 

 

  方法

  対象者

 

 Vプレミアリーグ所属女子チーム13名

 T大学女子バレーボール部17名

 

 

  フィードバックデバイス

 

○遅延システム:「カコロク」バレーボール・アンリミテッド社

 

○映像デバイス:Apple社製タブレット端末「iPad」を導入した

映像は通常再生および、Dartfish社製「Dartfish Express」アプリケーションを使用し、スローモーション再生を行った。

 

 

  結果

  「遅延システム」

 

長所:即時的なフィードバックが可能。個人の反復練習に効果的である。

短所:長いプレーを最初から再生することができない。チーム練習やゲーム練習には不向き。

 

 

  「映像デバイス」

 

長所:見たい映像を何度でも必要な場面から再生可能であり、使い勝手が良い。

短所:撮影しながら動画再生は不可能であるため、延滞練習の中での即時フィードバックは難しい。

 

 

自由記述:練習時及び試合時に映像デバイスを導入したことに肯定的な意見が多く挙げられた。

 

T大学の選手は
・「見たい部分を取り上げて何回も繰り返し再生できること」
・「客観的に自分の位置や動きが見られること」
・「練習後に確認することが多いため冷静になって振り返ることが可能」
・「指導されている所が分かりやすい」

 

 

カコロク等の「遅延システム」を用いても、タブレット型の「映像デバイス」を用いても両者ともに有効なフィードバック方法であることは証明された。

 

 

しかし、練習メニューや状況、目的に応じたフィードバック方法を正しく選択する必要があると言えるだろう。

 

 


出典

バレーボールにおける映像デバイスを用いたフィードバックに関する研究

折笠愛, 中西康己, 秋山央, & 加藤陽一(2014)バレーボール研究, 16(1), 20-24.

用いられた論文はこちらです。

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