ブロックはチキンウィングとスイングの両刀使い
2019年12月21日
2019年12月31日
目的
従来のブロックスイングのテクニックと、チキンウイングと比較してどのテクニックがより効果的なブロックかを判断すること。
方法
対象
NCAA Division 1 女子バレーボール選手 13名
年齢(歳) | 19.40 ± 1.19 |
身長(m) | 1.82 ± 0.08 |
体重(kg) | 70.63 ± 7.96 |
大学での競技年数(年) | 2.23 ± 1.17 |
ブロックテクニック
①従来のブロック
ブロックモーション全体を通して、手が肩の高さにある。
②スイング
最初に腕を後方にスイングし、続いて肘を完全に伸ばした状態で前方にスイングする。
③チキンウイング
上腕のスイングは「②スイング」と一緒。肘は前後のスイング動作全体で90度の角度で曲げられている。
結果
1) ブロックモーション開始から、地面に着地するまでの時間(離陸時間)に有意差はなかった。
2) スイング・チキンウイングは従来のブロックテクニックより、ネット上に早く手を出せることが明らかになった。
3) スイングブロックは最も高くジャンプでき、最も手が出ることが明らかになった。
従来 | スイング | チキンウイング | |
離陸時間(s) | 1.37 ± 0.12 | 1.34 ± 0.13 | 1.31 ± 0.13 |
ネット上に手が出る時間(s) | 1.39 ± 0.11 | 1.33 ± 0.11 | 1.32 ± 0.10 |
跳躍高(cm) | 152.2 ± 5.55 | 157.3 ± 6.33 | 155.2 ± 5.87 |
ネット上の手(cm) | 29.4 ± 5.89 | 34.5 ± 6.83 | 31.6 ± 6.83 |
出典
Comparison of the traditional, swing, and chicken wing volleyball blocking techniques in NCAA division I female athletes
Neves, T. J., Johnson, W. A., Myrer, J. W., & Seeley, M. K. (2011). Journal of sports science & medicine, 10(3), 452.
用いられた論文はこちらです。