シャッターゴーグルを用いたレセプション向上のための研究
2019年12月19日 2020年1月28日

目的
シャッターゴーグルを用いてレセプションパフォーマンスの影響を検討すること。
方法
被験者
関東大学バレーボール連盟2部リーグ 男子選手7名(レセプションの中心的ポジション)
視機能測定
PC用視覚能力測定ソフト「SPEESION」(石垣尚男監修)
①眼球運動
②周辺視野
③瞬間視
シャッターゴーグルを用いたビジュアルトレーニング(プライマリ)
1日15分から20分程度(20本×2セット)、週3日を8週間実施。
プライマリの周波数は5Hz、透過度は5に設定した。
スキル評価
実施前後のパフォーマンスの評価をするため、チーム監督によるレセプション評価を行った。
A:成功率も非常に高く、即戦力のスキルを持ち合わせている
B:能力が高いが成功率が安定しない
C:レセプションスキルが安定しない
結果
視覚機能測定結果において、全ての被験者が一つ以上の項目で向上した。また、7名の被験者のうち4名の選手が監督のパフォーマンス評価が、主観的であるが向上した。
表1 ビジュアルトレーニング前
競技歴(年) | ポジション | 眼球運動 | 周辺視野 | 瞬間視 | スキル評価 | |
選手A | 14 | WS | 7 | 2 | 4 | A |
選手B | 13 | WS | 4 | 3 | 3 | B |
選手C | 11 | Li | 4 | 3 | 4 | B |
選手D | 7 | WS | 5 | 1 | 7 | C |
選手E | 7 | WS | 4 | 7 | 5 | C |
選手F | 12 | WS | 3 | 4 | 3 | B |
選手G | 12 | WS | 3 | 3 | 4 | B |
平均 | 10.9 | 4.29 | 3.29 | 4.29 |
表2 ビジュアルトレーニング後
競技歴(年) | ポジション | 眼球運動 | 周辺視野 | 瞬間視 | スキル評価 | |
選手A | 14 | WS | 7 | 3 | 3 | A |
選手B | 13 | WS | 4 | 1 | 4 | A |
選手C | 11 | Li | 3 | 5 | 5 | B |
選手D | 7 | WS | 6 | 3 | 5 | C |
選手E | 7 | WS | 6 | 6 | 7 | B |
選手F | 12 | WS | 6 | 4 | 6 | A |
選手G | 12 | WS | 5 | 4 | 2 | A |
平均 | 10.9 | 5.00 | 3.71 | 4.57 |
(ビジュアルトレーニング前後で数値が向上したものを太文字アンダーラインにしている。)
出典
バレーボールにおけるシャッターゴーグル (プライマリ) を利用した研究: レセプショントレーニングの効果.
増山光洋, 村本伸幸, & 柿島新太郎. (2013). 中央学院大学人間・自然論叢, (36), 3-14.
用いられた論文はこちらです。