シーズン中のプライオメトリックトレーニングの効果

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  目的

 

女子プロバレーボールチームの競技シーズンに上半身プライオメトリックトレーニングプログラムを取り組むことでスパイクに対する効果を評価すること。

 

  方法

 

  対象

 

スペインのトップリーグのプロチーム11名(実験群:7人,コントロール群:4人)

 

実験群(n=7)コントロール群(n=4)
年齢21.86±2.6127.25±7.72
競技歴9.14±2.6114.25±11.15
身長1.83±0.051.80±0.04
指高2.36±0.062.30±0.04
体重75.97±3.8870.45±4.88

 

  測定項目

  • スパイク速度(km/h-1)
  • 体重
  • BMI
  • 腕の筋面積
  • ベンチプレス(1RM)
  • プルオーバー(1RM)
  • 1・2・3・4・5kgのメディシンボールヘッドスロー

 

  トレーニング

トレーニング介入は競技シーズン中に実施し3つのフェーズ(シーズン前後半とプレーオフ)に分けた。

 

プレイヤーは13種類のサーキットストレングストレーニングを行った。

 

図1 13種類のサーキットストレングストレーニング(本文より引用)

 

実験群は2つのプライオメトリックトレーニングを実行した。

 

①仰臥位でメディシンボールチェストスロー

メディシンボールは3kgを用いて、落下させる高さは各プレイヤーの1RMの30%に設定した。

 

②仰臥位でメディシンボールオーバーヘッドスロー

体幹に対して腕を140-170°の角度でキャッチし投げた。また、各スローは到達した距離を測定した。

 

図2 プライオメトリックトレーニング(本文より引用)

 

  結果

 

  スパイク速度について

 

スパイク速度は、競技シーズン中に実験群が3.8%の大幅に向上した。また、プレーオフシーズンでも改善を維持する結果となった(図1)。

 

さらに、実験段階とプレーオフシーズンの分散が減少しており、パフォーマンスの安定性が高くなったことが明らかになった。

 

コントロール群では、シーズン前半から後半に1.3%(1.3km/h-1)の速度向上がみられた。

 

 

  その他の測定項目

 

実験群でシーズンの前半とプレーオフシーズンを比較したところ以下の項目に有意差が見られた(p<0.05)。しかし、コントロール群では有意差がほとんど見られなかった。

 

  • 腕の筋面積(+10.8%)
  • ベンチプレス(+8.41%)
  • プルオーバー(+14.75%)
  • Med Ball 1kg(+7.19%)
  • Med Ball 2kg(+7.69%)

 

  結論

 

適切なプライオメトリックトレーニングとウェイトトレーニングは上半身のストレングスとパワー、スパイクスピードの向上に重要な要素であることが明らかになった。

 

プレイヤーのエンゲージメントを高めるためには、メディシンボールを投げるたびに、到達する距離を確認し、次の目標を繰り返し設定することが大切であった。

 

また、プレイヤーは常にスパイクスピードを測り、スパイク速度に関する情報を受け取ったことで、スパイクスピードに深く関心を持った可能性があった。

 


出典

Effect of eight weeks of upper-body plyometric training during the competitive season on professional female volleyball player

Valadés, D. C., Palao, J. M., Femia, P., & Ureña, A. (2018). The Journal of sports medicine and physical fitness, 58(10), 1423-1431.

用いられた論文はこちらです。

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