バレーボール選手のバランス・アジリティテスト

目的
バランスとアジリティテストがバレーボール選手のパフォーマンスにどのように影響するかを調査する。
方法
対象
ミニバレーボールチームACS Dorce Sports Bucharestの10〜12歳の女子バレーボール選手12名
バランススキルテスト
①コウノトリバランススタンドテスト:参考リンク
テストは片足で立ち、手を腰に当て、もう一方の足を支持脚の内側の膝に乗せる。
タイムが止まる場合は、手が腰から離れる、床に残っている足が移動もしくはホップする、上げている足が支持している足の膝から離れる、支持脚のかかとが地面に触れる。
被験者は3回行い、最も良いタイムを使用した。

②スタンディングバランステスト:参考リンク
片足で立ち、足の高さが崩れるか、バランスが崩れるとストップウォッチは停止する。
任意に難易度を調節でき、手を頭に乗せる方法や、両手を伸ばす方法、もしくは目を閉じて実施させる。
③ダイナミックバランステスト(Modified Bass Test):参考リンク
正方形のスタートラインに右脚で立ってスタートします。その後、左脚で最初の正方形にジャンプしてすぐに5秒間静止を保持し、その後右脚でマークされた2番目の正方形にジャンプし、さらに5秒間静止保持する。これを交互の脚でジャンプをつづけコースが完了するまで各ポイント(10箇所)で5秒間静止保持する。

アジリティテスト
①サイドステップアジリティテスト:参考リンク
中心線に立って開始し、30cm左側にジャンプし、左脚で線にふれ、次に中心線に戻り、次に線の反対側にジャンプしてから中心に戻ります。
1分間でできるだけ多く往復し、1往復が完全にできれば1ポイント、半分であれば0.5ポイントとなる。得点の評価は以下の通りとした。

②ヘキサゴンアジリティテスト:参考リンク
ヘキサゴンアジリティテストの目的は、バランスを維持しながら素早くジャンプする能力を評価するテストです。
被験者は六角形を中心に両足を正面から正面に向けて開始します。被験者は六角形の線を横切ってジャンプしてから中央に戻り、六角形の6辺を時計回りにジャンプし続けます。六角形を3週するのにかかった時間を評価します。

③505アジリティテスト:参考リンク
開始ラインにいる被験者が15mの最終ラインまでいき、10mのラインに戻ります。
時間は選手が10mのマーカーを通過した時から記録され、このマーカーを通り抜けた時に止まります。

結果
2014年10月にバランスとアジリティスキルのテストを行い、実験を開始した。9ヶ月のトレーニング後、全てのテスト結果で向上が見られた。
Test 1 | Tset 2 | |
コウノトリ | 41.03 | 48.24 |
スタンディング | 39.22 | 43.40 |
ダイナミック | 45.25 | 50.44 |
サイドステップ | 42.01 | 46.33 |
ヘキサゴン | 48.34 | 46.32 |
505 | 4.12 | 3.42 |
出典
Testing agility and balance in volleyball game
Sabin, S. I., & Alexandru, S. D. (2015). DISCOBOLUL, Physical Education, Sport and Kinetotherapy Journal, Vol. XI no. 3 (41)
用いられた論文はこちらです。